2008年 観劇した宝塚歌劇
今年は、宝塚で始まり、宝塚で終わった一年。
というより、もっとはっきり言えば、星組主演男役であるところの安蘭けいさん、
とこうさんで始まり、とうこさんで終わりました。
おかげで、今年も大いにハメをはずしました。
そして、このお祭りも、来年でいったんおしまいです。
では、とうこさん中心に、今年の宝塚を振り返ります。
1月2日~2月11日 東京宝塚劇場
星組東京公演「エルアルコン~鷹」「レビュー・オルキス」
青池保子さんの漫画を舞台化した海洋冒険活劇です。
後半の「スカピン」もそうでしたが、今年の星組は、伝統のコスチュームもの、
そしてエンターテインメントの王道的冒険活劇で、ファンの心を鷲づかみ。
とうこさん的にいえば、ビジュアル面での完璧な美しさ、カッコよさに、
得意の歌を存分に発揮できる音楽(エルアルコン=寺嶋民哉)にも恵まれ、
まさに本領発揮の一年でした。
この「エルアルコン」では、自分の野望のためなら、
女性や実の父親でさえも、手にかけてしまう冷血漢ティリアン、
という悪役を演じながら、そこは宝塚、
きっちりと乙女心をつかむ悪役の色気をかもし出し、
さらには野望を砕かれ、美少年とともに爆死するという壮絶な最後が、
なんともヒロイックにドラマティックに盛り上がり、さらに、
やはりティリアンに抱かれて死んだ女海賊ギルダとともに、
純白の衣装で再登場、その天使のような清らかな姿に涙するという、
悪魔と天使、どっちもいい!という、救いようのないファン魂で、
東京公演、大いに堪能したのでした。
3月13日~4月14日 大阪・東京・名古屋
星組特別公演「赤と黒」
とうこさんが下級生の頃に観劇し、やってみたい役として言い続けてきた役、
スタンダール原作「赤と黒」のジュリアン・ソレル。
ファンならもちろん知っていた作品、その夢を、とうとうかなえました。
この時点のとうこさんには、若すぎる役となってしまっていたにもかかわらず、
その舞台姿の若々しさ、かわいらしさに、ファンもビックリ。
母性本能をくすぐられる一途な青年に、見事に成りきり、
とうこジュリアン・ソレルを、確かに作り上げていました。
滑稽なほどのジュリアンの、若さゆえの行動を、胸の痛くなるような、
熱くほとばしる、生への、恋への、ギリギリの生き様に昇華させた力量は、
とうこさん、憧れの役への思いはいかばかりだったか、という入魂の演技。
そんなジュリアンに無償の愛をささげる人妻、レナール夫人を演じた遠野あすかの、
成熟した女性の母性と、少女のような純愛が、それを優しく包み込み、
ラストは断頭台の露と消える運命ながら、ジュリアンの満ち足りた表情に、
癒され、観る側としても深い満足感を覚える舞台でした。
6月20日~8月4日 宝塚大劇場
8月22日~9月5日 東京宝塚劇場
星組公演「スカーレット ピンパーネル」
この作品については、ここにも散々書きました。
もう、これで満足、思い残すことはない!と思っていたら、
ほんとうに退団発表になってしまい、それはそれでショックでしたが、
でも心から、とうこさん主演でこの作品を観ることができたことを、
うれしく、幸せに思えたことが、今の落ち着いた心境をもたらしてくれたと思っています。
ありがとうスカピン、ありがとうワイルドホーン氏、ありがとう小池修一郎先生、
そして、ありがとう星組!
11月9日~ 梅田芸術劇場ほか
星組全国ツアー「外伝ベルサイユのばら~ベルナール編」「ネオ・ダンディズムⅢ」
退団発表のあとの全国ツアーは、思い入れもあり、格別の楽しさであり、
一言で言えば、とても幸せな公演でした。
「外伝ベルばら」には全然期待していなかっただけに、
もう絶賛に近いくらいに褒めちぎっちゃいましたが、
それもこれも、やはりいまの星組の充実度を物語っていると思います。
来年は、とうこさん卒業の4月までは、とにかく突っ走り、
あとは、東京に来る公演を、各組1回ずつくらい観る程度になると思われます。
4月退団者の多い星組の行く末は、やはりとても気になります。


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