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2008年11月27日 (木)

ティナの自立あるいは孤独

「今は一人でいたいの」

一人でいることの自由と孤独。

ティナが迷走の果てに得たものは、偽りのない自分自身なのでしょうか。

あるいは、ほんとうは誰といたいのか? の、答えなのでしょうか。

 

「The L Word」シーズン4の7話以降、後半を見終えました。

その前に、この11月にイギリスで行われたL5コンベンションの、

JB&LHの、これはベットとティナそのものじゃないかっていう、

感動的なハグシーンを見て、かなり気分をよくしていたのですが。

ドラマの方は、依然として暗澹たる思いをぬぐうことはできませんでした。

いったい、作者はティナをどうしたいんだろう。

いや、作者(プロデューサー)には、ベットをどうしたいかっていうことしかなく、

ティナにしろ、ジョディにしろ、そのコマでしかないことはわかっています。

でも、いったん動き出したキャラは、すでに作者の手を離れている。

それを強引に捻じ曲げようとすれば、ドラマはおかしなことになっていく。

それが、今の(シーズン4の)L wordです。

見終わって、17くらいの“なぜ?”が頭の中をうずまきました。

なぜ、ベットはジョディにはあんなに執着するのか。

なぜ、ティナとヘンリーはいきなりあんなことになっているのか。

なぜ、パピはキットに恋をするのか。

なぜ、ジェニーはあんなモンスターにならなければならないのか。

なぜ、ティナは、ベットとよりを戻したいのか。

なぜ、ベットは、ティナをただの友達にできるのか。

以下略。

 

シーズン4で誕生したカップル。

ベット&ジョディ、アリス&ターシャ、シェーン&ペイジ、ヘレナ&キャサリン、

後半に入り、それぞれが不協和音を奏ではじめました。

そもそもベット&ジョデイなどは、ともに自我が人並みはずれて強くて、

最初からうまくいくとは思えないし、

ジョディを愛するようになってからのベットにはいいところがない。

醜悪といってもいいような有様です。

人を愛すると弱くなる? そんなのベットに似合わない。

なんて言うと、ティナ派(負け犬)の遠吠えになってしまうのでしょうか。

だけどジョディと仲直りしたいために、アンジェリカを出しにするようなベットは嫌です。

(「アンジェリカもあなたに会えなくてさびしがっている。

手話で愛しているって・・」とか言うところ)

せっかくティナに「あなたの思いやりがあるところ大好きよ」と言われたのに、

アンジェリカの母親であるティナに対して、あまりに酷い裏切り行為です。

ベットはアンジェリカの親権をティナに渡せばよかった。

子どもが欲しいなら、新しい恋人との間に子どもを作ればいいんです。

ベットが去っていった元カノの産んだ子どもに執着するのは、

その恋人を愛していたからと言えば聞こえがいいけれど、

結局は、負けたくないの一念だったとしか思えないような描かれ方でした(シーズン3)。

せめて脚本が、ベットが少しはティナへの想いが残っているのを、

感じさせてくれるようなものであったらよかったのに。

ジョディを取り戻すために、ベットがしたようなことを、

なぜティナにはしてくれなかったんだろう。

にもかかわらず、ティナは、どうしてまたベットへ戻りたいと思ってしまうんだろう。

ティナがみじめすぎる。

ぬけぬけと、最後にジョディになんといえばいいかと聞いてくるベットに、

ティナは、こう言いなさいとアドバイスします。

「あなたを手放すんじゃなかった、どんなことがあっても。

チャンスをもらえるなら、恐れないわ、恥をかくことになっても」

ティナ自身が、ベットに言って欲しかった言葉かもしれません。

自分の迷走が招いた結果とはいえ、迷走させたのも、

そのあげく未練たらたらの状態でチーム復帰させたのも、

本来のキャラをねじまげた末のプロデューサーのエゴにしか思えません。

いっそのこと、ベットと別れ、ヘンリーとも別れ、

アンジェリカと二人でいさぎよく生きていくティナであってほしかった。

 

これだけキャラをいじられ、都合よく人格を変えられてしまっているティナですが、

このシーズン後半では、ようやく少し、あの柔らかな感じとか、

あたたかな雰囲気、かわいらしい表情が見られるようになっていました。

それが、ティナ好きにとっては唯一の救いでした。

残念だったのは、ケイト役のアナベラ・シオラが、

ティナ(ローレル)とはお似合いではなかったこと。背がちっちゃいんですね。

もちろん身長だけの問題じゃないけど、やっぱりティナの恋人にはなれないな。

見た目だけで言っても、やっぱりベットとティナの並びは好きです。

例のL5コンベンションでも改めてそう思いました。

なので、いろいろ書きましたが、ティナには幸せになって欲しいので、

ベットに、ぜひもう一皮でも二皮でもむけて、

愛する人を幸せにできるような女性になってほしいと思います。

そしてティナも、「幸せじゃないの」なんて人まかせにするのではなく、

自分で、自分の幸せをみつけ、手に入れる強さこそ身につけて欲しい。

それこそが、本当の意味の自立なのではないでしょうか。

 

あ~、ドラマ(架空)の人に、これだけ想いを寄せられる自分て、

妄想人間以外の何者でもないですね。

 

そうそうシーズン4で、もっとも納得のカップル、ナンバー1カップルを発表しましょう。

ジョイス&フィリス!

いいですね、最高です。ありえないけど、なんか納得。

今回、もっとも胸のすく、スッキリとした気分になれた出来事であり、

ナンバー1場面賞をあげてもいいかも。

あ、でもティナにも、よくがんばってここまで耐えたで賞をあげたいので、

もう一度見直して、ティナでいちばんいい場面を探したいと思います。

(いま思いつかないのが悲しい・・)

 

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The L Word」カテゴリの記事

コメント

ティナがベットとの元サヤを望んだのは、どうなんでしょうね。後悔していることは事実みたいですが。最大のきっかけは映画を通して人生を振り返ったことでしょうか。

逆にベットがティナに固執しなかったという点については、ちょっと考えてみました。

1.ヘテロの森に行ってしまった(と思われる)人を追いたくない
2.ジョディと関係を続けることで再形成されるベットの人格という設定
3.「ベットは目の前のことが見えない、それが問題」
4.次シーズンへの強烈な伏線張り

やはりプロデューサーのきっついさじ加減でしょうかね。"今シーズンは不安定なキャラだと視聴者には映ると思う"とローレル自身もコメントしてたのを思い出します。ジェニファーも"私だったら(ジョディと)S4で別れてる"とか(笑)

と同時に"(女優なんだからライターの思う筋で)演じなくてはならない"と。モニターに映らなくとも、ヘンリーと破局に至る過程ももっと深く掘り下げたかったようですね。ローレルには、私も本当に感服します。だからこそ架空のキャラクターであっても入り込めちゃうんですよねー。

投稿: spuser | 2008年11月29日 (土) 23時22分

自分の思い通りにならないからといって駄々を捏ねている、
そんな大人気ない記事に、いつもヒントにあふれるコメントありがとうございます。
ちょっと別の世界(上の記事)に行っていたため、パソコンも開けずにいました。


で、1ですが、もともとヘテロだったティナを好きになったくせに~、って思うのです。
2は、深く納得です。ベットにとって試練なのですね。でもそれならば、ジョディと完璧な関係を作り上げることこそ、ベットの人格の再形成ということになるのでしょうか。
3も納得。
となると、4が激しく不安です。

ローレルもジェニファーも、そんなことを言っていたのですか。
女優として、書かれていない部分をどう演ずるか、それを考えるか考えないかで、役者としての技量が問われるのだと思います。
それにしても、シーズン4を見終えて、今シーズン5がとても不安です。
自分が考えていたような展開ではないような気がしてきました。
聞くところによるとシーズン6もあまり明るくないらしいし。
とりあえず、まだ先の話なので、1から見直そうかなと思っているところです。

投稿: AK | 2008年12月 1日 (月) 22時10分

こちらこそ何か食い付いてしまってすいません。

コメントは curve と Popgurls ,AfterEllen.com からですよ。今読み返してみたら curve 誌では、AKさんが疑問に想われている点、ヘンリーとの破局,ベットへの未練の理由ともに、視聴者にとっても迷宮入りになっていることがすごく残念だとコメントしてます。archive はすべて本家 TB.com にも堂々とあります(笑)

これらの記事を読むと、ローレルはキャラの背景をかなり深く探っている女優さんですね。熱心というか全身全霊をかけているような印象を受けます。ジェニファーはいわずもがなですが。

S5はですね…私は好きですが、AKさんはどう思われるかなあ。腑に落ちない点は当然山ほどありましたが、L5 convention のレポートなどでかなり納得しました。S5だけでなくS1からの振り返りも多々ありましたよ。重ねてになりますが二人とも、人生賭けるぐらいに非常に考えています。納得というか感動した点も多々ありますが、ネタバレになるので伏せますね。

というか、いつも長文ですいません(笑)

投稿: spuser | 2008年12月 2日 (火) 00時05分

そうですか~。二人ともすばらしいですね!
なぜかしみじみしてしまうのですが。
だって、ドラマはもう終わっているのですものね。
遥か東の国でなんだかんだ言ってても、もう結末は撮影されているわけで。
L5 conventionでジェニファー泣いてましたね。
そのレポートもなんとか理解しようとはしましたが、とにかく英語力なくて断念しました(辞書引けよって話ですけど)。
だから、ドラマも翻訳を待ってやっとS4。インタビューやコメントなども、
日本語サイトで翻訳されたものしか読んでないんです。
まあ、ネタバレもあるだろうし、それでもいいのですが(これは負け惜しみ)。
正直、spuserさんがうらやましいです。
そしてspuserさんのコメントにあった「ベットの人格の再形成」。
たぶん、これがS5のキーになるのでしょうね。
もちろん、それにはティナも重要な役割を持つのでしょう。
ベットをこういうキャラにしたというところが、やっぱりこのドラマの面白さですね。
そのあたり、また考えてみたいと思います。
そのときは、またぜひコメントしてくださいね。長文大歓迎です。
それにしても、S5はいったいいつ見られるのでしょう。

投稿: AK | 2008年12月 3日 (水) 00時27分

連投ホントにすいません。言葉足らずでした。ベットの人格形成というか、彼女が相手に対してどのような態度(control freak)を取ってきたのか理解し始める、という意味です。ホントすいません。

ネタバレかもしれないのですが、S5のベットは、AKさんが以前に考察されたとおりの彼女です。これ以上はアレですね…。突然で失礼ですがもしよろしければmail下さい。迷惑この上ない長文になりそうな予感がするので。もちろん無礼を承知の上ですのでスルーしていただいても全然結構です ><

L5 convention 、ジェニファー熱いですね…。素晴らしい女優さんだと思います。レポートの訳は某有名日本語サイトさんで訳がアップされてますよー。自分の訳がいかに適当かよくわかりました(笑)

投稿: spuser | 2008年12月 4日 (木) 22時17分

AK様こんばんは。

私はジョディとベットのカップルが好きというよりも、ベット好きです。
もっといえば、ベットの性格よりも表情やルックスが好きなので、もしかしたらJB好きなのかもと悩むこの頃です。
ベットの表情の中でも、一番好きなのが恋をしている時のベットです。
という観点でみると、シーズン1~4を通して、ベットが一番可愛い表情をしているのがジョディと一緒にいる時だなーと思うしだいです。
ただ、それはベットとジョディがお似合いだからというわけではなく、あくまで恋愛初期の頃だから見れる表情だと解釈しています。
AK様がおっしゃるように、私も自我が強いジョディとベットが長続きするはずないと思います。
ただ、だからこそ強烈に恋に落ちるのも分かるのです。mもちろんそれは恋であって、今後愛に育てられるかはシーズン4では不明です。

また、感情をコントロールできなく、自分が一番大切なコントロールフリークで、他人への想像力にちょっと欠けるベット(ファンなのにひどい言いよう)には、ティナのような慈愛に満ち、相手を自分よりも思いやり、100%のサポートを恋人にするような人が合うと思います。というか、そういう恋人は本当に得がたいだけに、その有難さを本質的にはまだ理解できていないベットは、もう少し他人への想像力を鍛えないとまた同じ過ちを犯してしまう心配もあります。

ベットのビジュアルが好きという視点で見ても、ティナとの方がしっくりくるし、ベットの低い声にはティナのキュートな声の方が良い調和を生みだしていると思います。


ただ、ベットの恋愛遍歴の中で最終的にティナとベットに戻るにせよ、やはりジョディとの恋愛は必要なのだと思います。
戻るのは簡単ですが、二人がこれからの人生で本当に互いを必要とするなららば、その選択は戻ることではあって欲しくないです。
形が同じであったとしても、成長した二人が、再び“進化した相手”に恋に落ちて欲しいのです。
そういう意味でも、再びヘテロの自分を経験し、自分のセクシャリティを自問することは、ティナにとって必要な確認作業であっただろうし、ベットにとっても、ティナのように察してくれ、逆に言えば自分が楽できる人ではなく、ベット自身が努力しなくてはならない人との恋愛は彼女にとっても必要なプロセスであったのだと思います。(そうであって欲しい)他にも、今後バカな浮気をしないためにも、もう少し恋愛欲求を枯らして欲しくもあったり・・・。

というわけで、私の希望は、8年間付き合い続けたtibetteではなく、新しく成長したtibetteとして二人の新しいページを開いていけるような展開になるといいなーと思っています。

私も相当の妄想家ですね。
長文でごめんなさい。

投稿: TY | 2008年12月18日 (木) 20時24分

TY様、コメントお願いしてすみませんでした。
そして、貴重なご意見ありがとうございます。
spuserさんも前のコメントで書いてくださっているように、
ベットが自分自身を見直し、他者との関係のとり方を学ぶためには、
やはりジョディとの関係が重要になってきますよね。
つまるところL wordは、ベットの物語だと思います。
いま「ベットの幼児性」ということで書きはじめたのですが、
なかなかすすみません。
そのうちアップするので、また良ければご意見伺いたいです。
「今後バカな浮気をしないためにも、
もう少し恋愛欲求を枯らして欲しくもあったり・・・」
は、まことに鋭いご指摘で、ちょっとうけてしまいました。
ベットとティナの今後の展開については同感です。
ジョディに恋したベットが醜悪だなんて書いてごめんなさい。
はっきりいってジェラシーですから。
今さら書くまでもないですが、ベットもJBも大好きです。

投稿: AK | 2008年12月20日 (土) 00時07分

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