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2008年8月23日 (土)

谷底を恐れず、谷底を受け入れる・・アリス讃

『The L Word』シーズン3を見終えました。

最後は駆け足で見てしまったので、いつもは2,3回は見てから返すのですが、今回は1回しか見られませんでした。

なので、また借り直して見るつもりではあるのですが、とりあえずシーズン3の総括を。

 

キーパーソンとなるキャラ、というか今回のシーズンのテーマを引っ張ったのは、アリスでした。

もしシーズンごとの主演女優賞を決めるなら、迷わずレイシャ・ヘイリーに贈ります。

もちろん、今回もさまざまなことが起こり、ひとつの結末を見たものもあれば、次のシーズンへの予兆をはらませて終わったものもありました。

いつもながら盛りだくさんな内容で、たくさんのエピソードを紡いでいくドラマづくりの手腕はさすがでした。

ですから、このシーズンをひとつのテーマで語ることはできないのですが、全編を貫いたという点で、アリスという女性の持つ、限りなく愛を注ぎ、すべて与えきって失い、谷底まで落ちてはいあがってくる、すがすがしいほどの生命力と豊かな感受性には、ほんとうに胸を打たれました。

それらを見事に演じきったレイシャ・ヘイリーこそ、このシーズンの牽引車でした。

しかも、どんなときもユーモアを忘れずに。そう、ここが肝心。

きつい状況、たえがたい現実をなんとか乗り越えていくために必要な、心のクッション。

アリスはそれを知っている、だからどん底まで堕ちたって、心を闇にすることはない。かならず、心の片隅にでも、小さな光を灯していけるのです。

たとえば、「あなたの念がこもっている」と言われ、捨ててしまったデイナ(の等身大パネル)を探し回るところ、シェーンとカルメンの結婚式に行ったカナダで、仲介役の女性と語り合うところ。

喪失感を埋めるために、立ち直るために、滑稽で無駄に見えることでも、とにかく行動するアリスが大好きです。

そして「谷底を恐れず、谷底を受け入れる」とつぶやきながら、谷底へ落下していく、今シーズン最大の名場面! 谷底へ向かって叫びながら一直線に滑り落ち、小さくなっていくアリスの姿、このときほど、アリスをいとおしく感じたことはありません。

このときのアリスの言葉は、自分を励ます言葉として大事にしたいと思っています。

 

「谷底を恐れず、谷底を受け入れる」

 

さて、ナンバー1場面を発表したついでに、2位、3位も発表することにします。

基準は「いとしさ」です。

堂々の2位は、やっぱりベット。

無言の行を脱落し、逃げ出したベットの雄たけびとバス停での語らいの場面。

ベット、かわいすぎる。

3位は、すっかりいい人になったヘレナ。

ディランにだまされていたと知ったときのヘレナの、まさに「谷底を受け入れた」姿は、美しかったです。

 

以上、1回しか見ずに、いま思いついた名場面セレクトでした。

また見直したら、違うかも。

で、サブキャラについてとか、まだ書きたいことはあるので、シーズン4のレンタルが始まるまでは、気ままに書き綴っていくつもりです。

だって、ずいぶん先ですからね。待ち遠しすぎます。

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