2012年5月25日 (金)

世界で一番好きな人

先週のことを今頃書きます。

20日の日曜日に横浜に行きました。

友人に誘われて、神奈川県民ホールでの宝塚花組公演観劇。

神奈川県民ホールは山下公園の前という最高のロケーション。

何度も書いていますが、思い出深い場所なのです。

主に黄金色のイチョウ並木とともに。

今回は、色とりどり、さまざまな表情を見せる花の女王様、

大輪のバラが、思い出の背景になりました。

その日一回目の公演を観終えた花組ファンの友人と公演で合流。

バラの花壇を前に、ベンチに座っておしゃべり。

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4時からの公演は、ほとんど予備知識なしでした。

お芝居は、お医者さんが主役、ある日突然女の子がころがりこんで。

その子が歌うんです、「世界で一番好きな人」って。

あ! ここで気がつきました。

ジャン・ユーグ・アングラードの映画『世界で一番好きな人』だ!って。

このお芝居は再演なのですが、その頃は宝塚から離れていて、

まさか、こんなフランス映画が宝塚で上演されていたとは。

子どもの頃から大好きだった先生、女の子には脳に腫瘍が。

先生の大人の男としての仕事や愛や、医者としての悩み、

そんないろいろなことがあって・・。

何年か後、有名なピアニストになった女の子(もう大人の女性)と、

医者の先生は再会します。

子どもの頃から、ずっとずっと変わらず、世界で一番好きな人。

映画では、最後に女の子(だからもう大人の女性)が脱ぎ捨てる、

赤いハイヒールが印象的でした。

宝塚版は、少し描き足りない部分とか余計な部分とかありながら、

うまくまとめてあったと思います。

なんといっても、男役の白衣って素敵!

最近は、渡辺淳一の小説の舞台化とか、宝塚医者ばやり?

とうこさんも、医者の役やればよかったのに、とか思ったり。

ちょっと観てみたかったな。

「世界で一番好きな人」

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2012年5月18日 (金)

踊るなら好きな音楽で

昨日、久しぶりに日比谷界隈へ。

東宝や日生劇場、帝劇に行くことはあっても、

劇場に直行することが多くなり、以前はよく時間つぶし(?)に通った、

日比谷公園や、そのなかにある図書館にはご無沙汰していました。

早朝当日券に並び、チケットをゲットしたあと公園でお弁当を食べたり、

図書館で本を読んだりしながら、開演までの時間をつぶす。

でも、それもまた楽しみで、日比谷へ通っていた。

懐かしき、宝塚ファン時代、というわけ。

で、昨日は帝劇に『エリザベート』を観にいったのですが、

その前に、昨年リニューアルした日比谷図書館を訪れました。

天気のいい日で、暑いくらいの日差しの中、公園では、

5月18日から始まる「日比谷オクトーバーフェスト」の準備中。

なんでもドイツビールの祭典だそうで、夏来たり、といったところ。

突貫工事中の園内の花壇では、さまざまなバラが咲いていました。

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お昼休みのビジネスマンやOLたちがベンチに座ってランチ。

その中をすり抜けて、めざす日比谷図書館に到着。

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外観はとくに変わっていませんでしたが、もう入口から大変身!

コンシェルジュがいて、まるでホテルのようにあいさつしてくれる。

1階では写真展が開催中、奥には本や雑貨の販売と、

軽食ができるカフェがある!

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地下には、まるで書斎のような落ち着いた雰囲気のダイニング。

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エレベーターで2階に上がれば、雑誌や館内閲覧のみの本を、

気軽に楽しめるよう、ところどころに、ゆったりした椅子が用意され、

テーマごとの展示もあり、青山のお気に入りの本屋さんのよう。

利用案内によると、館内、10万冊の資料を4つのゾーンに分け、

テーマカラーも決められているのだそうです。

たとえば、この2階は「ビジネス・キャリアデザイン」がオレンジで、

「新聞雑誌・まちづくり」がパープル。

残念ながら時間の関係で3階には行けなかったのですが、

「科学技術・ライフスタイル」がグリーンで、

「アート・文学・カルチャー」がブルーなのだそう。

さらにミュージアムやセミナー会場なども備えた、

ニュー図書館とでもいえる文化施設となっています。

とにかく、とってもおしゃれで、清潔で、居心地のいい空間でした。

今度はゆっくりと好きな本を読みながら、極上の時間を過ごしたい。

ガラス窓越しに見える公園の緑も、最高の癒しです。

図書館で時間をかけすぎて、開演40分前になってしまいました。

汗をかきつつ、劇場内に入り、いつものように2階に上がって、

まずはお弁当。おみやげ物を眺めたり、チラシを見たりして中へ。

この日も、てっぺんからの観劇。

でも、念願のマテ・カマラス演じるトートを堪能、他のキャストも充実、

そして、やっぱりエリザベートの音楽はすっかり耳に馴染んでいるし、

名曲ぞろい。うまい歌い手に歌われると、それだけで感動でした。

でも、マテといったら、どうしてもとうこさんを思ってしまうので、

けっして合う役とは思わないのだけど、とうこエリザ、

マテトートとなら、いつかちょっとだけ見てみたいと思ったり。

ダブルとかトリプルとかのキャストのなかで、

とうこさんを見たいとは思わないので(なんとなく嫌)、

イベントでデュエットが、小さな夢、望みです。

あと無理なんだろうけれど、いつか帝劇にも立たせてあげたい。

日本のミュージカルの殿堂といわれる劇場だから。

でも、そこで踊るなら、好きな音楽で、一人で踊って欲しい。

 

家に帰る途中、朝日新聞の夕刊をキオスクで購入。

『サンセット大通り』の広告記事で、製作発表のときのコメントを、

とうこさんと彩吹真央さんのみで、うまくまとめたもののようでした。

でも、最後のほうのコメントははじめてだったので、読めてよかった。

とうこさんの、役への取り組み方が大好きなのです。

 「私自身はすごく現実的な人間で、

昔のことは置いといてって感じなので、

ノーマがあそこまで過去の栄光に執着する気持ちはわからない。

ただそういう人間としての愚かさ、弱さ、純粋さも含めて、

ノーマという女性がとても好きです

とうこさんがノーマを演じる意味、それをみつけに、

新緑の6月、『サンセット大通り』に通うことになりそうです。

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2012年5月15日 (火)

さあ見て、私を!

まなざしは 言葉より 世界ふるわせる

静かな音楽 私の涙 世界へ届く

 「With One Look」

ノーマ・デスモンドの世界、彼女が見続けた夢。

ハリウッドの光と闇、映画の世界に溺れたひとりの女優。

 

『サンセット大通り』日本初演のお稽古が始まりました。

同時に、雑誌や映像媒体での宣伝もピークに。

5月13日・14日は、まさにサンセット祭りとでも言いたいほど、

中身の濃い番組が続きました。

まず13日は深夜の番組「SUPER STAGE」でサンセット大通りの大特集。

ビリー・ワイルダーの映画や、ロイドウェバーの過去作品などを交え、

ミュージカル『サンセット大通り』の魅力に迫るという企画。

製作発表の映像も流れました。

これから、何度も使われることになる、名発言。

私はこの役を演じるために生まれてきたのではないか

というくらい、大きな、自分の中で何かが変わるきっかけになる

作品ではないかと思っています」。

そして「私ってほんとうにラッキーガール」とお茶目に。

いつもながら、キャッチーなこと言ってくれますよね。

でも、その後の番組で暴露されるのですが、

コレ受け狙いだったそう。「でも、あまり受けなかった」ですって。

も~、とうこさんたら。せっかく名発言だと思ったのに。

でも、そこがとうこさんらしいというか、好きなところなんですけど。

さて、この番組では、お稽古場の様子を見ることができました。

これがいちばん見たかった! 

長い髪を後ろで縛り、サングラスをかけたノーマの姿、

怯えたような、夢の中を彷徨っているような、

でも、振り向きざまの眼光の鋭さ。

もう、ノーマが降りてきているようなハマリ方。

ビリー役の田代万里生君は、とうこさんについて聞かれ、

「このままで十分貫録ありますから。ついていきます!」

演出の鈴木裕美さんは、

「アンドリュー・ロイドウェバーの音楽ありきのミュージカル」

と言いながらも、「登場人物たちの人間関係を丁寧に描き、

俳優達を見てもらいたい」と言っていました。

その演出に対して、とうこさんは「おもしろい」と目を輝かせて。

「いろいろなことができると思っていますし、

どんどん、いろんなことを考えていきたいです」と。

そして収穫は、ノーマ邸の大階段のセット、

といってもミニチュアですが、それを見ることができたこと。

やはりセットの鍵はこの大階段と映画スタジオだと思います。

メインキャスト4人のトークコーナーもあり、

なんといっても印象的だったのは、「私は大女優よ」

というノーマの演技について聞かれたとうこさんの、

「気持ちいいです!」というカメラ目線の言葉。

うんうん、いい感じです。

 

そして翌日14日のWOWOW「ザ・プライムショー」。

こちらは、とうこさん一人出演のトーク番組。

司会の一人、アナウンサーの内田恭子さんは、

とうこさんの妹さんと仲良し(ママ友)でとうこさんとも親しく、

そんな意外なお話も聞けて、楽しい番組でした。

face mapというコーナーで、ゆかりの人たちがゲストに質問、

それに答えるという形で進行します。

まずは、サンセット共演者から。

万里生君「舞台人としてのポリシーは?」

とうこ「うそをつかないこと」

鈴木綜馬さん「世界の好きなところに3つ家を持つなら」

とうこ「ハワイ、イタリア、・・・ドバイ」

彩吹真央さん「好きな男性のタイプは?」

とうこ「価値観の合う人、尊敬できる人、清潔感のある人」

浜畑賢吉さん「そのスタイルどうやって保っているの?」

とうこ「もともと、あまり太る体質ではないのだけれど、

宝塚退団後は運動量が減っているので、フラフープをしたり、

ジョギングしたり、水泳したりしています」

なぜかフラフープがマイブームなんだそう。

(テレビを見ながら黙々とまわしているらしい。ちょっと笑える)

そして親友として、同期の朝海ひかることコムちゃんと、

下級生で仲良しの真飛聖ことゆうちゃんから。

コム「次の海外旅行、どこ行く?」

とうこ「この前、いっしょに韓国旅行に行ったから、それでだな。

う~ん、マチュピチュ」

ゆう「宝塚卒業して3年たって、男役やりたくなりますか?」

とうこ「やりたいとは思わない。宝塚の舞台を観て、

これをやっていたのかと思うと恥ずかしい。

でも普通にしていても男役の仕草は出てしまうので、

それを引っ込めるのにまだ必死」

最後に、内田アナからも。

内田アナ「私は妹さんと仲良しで、美人姉妹で有名なんですけど、

妹さんとどちらがきれいだと思いますか?

ちなみに妹さんは自分の方だと言ってます(笑)」

とうこ「それ2日前くらいに話した。妹の子どもに、どっちがきれい?

でも、きれいといったら、まあ、私でしょうね(キッパリ)」

とにかく、内田アナと妹さんは週一回は会うくらい仲良しで、

子供同士も仲良しなのだそう。

とうこさんの舞台もママ友たちで見に行くらしい。

そのママ友たちが、みんなとてもきれいなんだと、とうこさん。

「私も早く子どもを生んで、そこに入りたいの思うんですが、

なかなか・・・」ですって(笑)。

司会の方に「トライ中なんですか?」なんて聞かれてました。

『サンセット大通り』についての話では、ノーマについて、

「人間的には、同じ女性として、そこまで純粋に、

プライドをもって、やってしまったことは大変なことだけれど、

許せるというか、かわいいと思える」と。

そして、毎回答えているように「まだ早いと思っていた」と。

「ノーマは50前後の役。いろいろな女優がやりたいと望んでいた。

今の自分としては、経験もそうだし、女優としてもまだ早い。

でも、今の私がやる意味がきっとあると思うし、

得るものは大きいと思う。これをやり終えたら、

女優としてひと皮剥けるのではないかと思っている」

そして、このときに「この役をやるために生まれてきた・・」は、

実は受け狙いだったんですけどって。

「いつか、もっと大きくなったときに、

そう言えればいいなと思っています」

この役をやるために生まれてきた・・、私は女優。

そして、とうこさんが女優としてひと皮もふた皮も剥けて、

大きく成長していく鍵を握る人、それが今回の演出家。

とにかく、とうこさんは目をキラキラさせて「すごくおもしろい」と。

「私のやってきたミュージカルと作り方が違うんです。

裕美さんは芝居から出てきた方なので、

芝居に対する指導の仕方がおもしろい。刺激を受けています」

とうこさんのひとつひとつの言葉、その端々に、

女優としての喜び、夢、闘志がみなぎっていました。

そして、からだ中で叫んでいました。

さあ見て、私を!

 

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2012年5月 2日 (水)

光と影、明と暗

今日は残念な雨の一日でしたが、映画館のレディスデー。

2012年アカデミー賞作品・監督・主演男優・衣装デザイン・音楽賞、

5部門受賞した映画『アーティスト』を見てきました。

1927年から30年代のハリウッド、サイレントからトーキーに移行する、

過渡期の映画の都を舞台にした、栄光と挫折、

そしてサイレントの大スターと新進女優の愛情、

映画を、銀幕のスターを、愛する人々の物語。

ところがこの映画、フランスの監督さんが作ったのです。

映画への愛、サイレント時代を原点とする巨匠たち、スターたち、

そしてハリウッドへのオマージュともいえるこの作品を、

白黒サイレントで描き出しました。

内容としても、かつての古きよきハリウッド映画を思わせる、

けっして大ぶりではない、小さな作品だと思います。

それがアメリカの映画人の心をつかんだ。

3DやCGで、宇宙や異次元を舞台に展開する大ぶりな作品の中で、

原点に返るということ、ほんとうに大事なものは何か、

そんなことを思い返させたのだと思います。

この映画を見ていると、いろいろな映画からの引用があり、

とくに『雨に唄えば』と重なる部分が多くて、

主人公のジョージ・ヴァレンティンと新進女優のペピー・ミラーは、

雨唄のドン・ロックウッドとキャシー・セルダンそのものでした。

帰宅してすぐに、安蘭けい主演の宝塚版を見ましたが、

やっぱりこの作品も大好きです。

ジーン・ケリーの映画はちょっと前に『サンセット大通り』と続けてみて、

この時代の映画人の明暗を見る思いがしました。

もちろん暗は『サンセット大通り』なのだけれど、

この作品にしても、映画への夢、大スターへの尊敬の気持ちがあり、

見ていて暗い気持ちにはさせられません。

『サンセット大通り』の往年の大女優ノーマには、執事のマックスが、

そして『アーティスト』のジョージには、運転手のクリフトンと、

最高の相棒、愛犬アギーがいてくれます。

マックスもクリフトンも、スターをただ崇めるのではなく、愛し、

彼らの尊厳を守りたいと傍らを離れようとしない。

アギーの忠犬ぶりは、もうすばらしすぎて(演技?もすごい)!

同時に、色のない、セリフのない、映像の世界が、

なんてたくさんの想いを伝え、豊かな夢を見せてくれたことか、

改めて思い知らされました。

もちろん、トーキーが当たり前の今だからこその演出もあり。

 

映画俳優はけして“影”なんかではない。

ひとりの人間としての、闇の部分だって抱えている。

それでも、ひとたびライトが当ったら、スターの顔になる。

それが、映画の夢。

ミュージカル『サンセット大通り』がますます楽しみになりました。

 

THE ARTIST 2011・フランス

監督・脚本:ミシェル・アザナヴィシウス

出演:ジャン・デュジャルダン、ベレニス・ベジョ

    ジョン・グッドマン、ジェームズ・クロムウェル、犬(アギー)

 

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2012年4月27日 (金)

この役のために生まれてきた

今日(26日)の朝、桜の花びらが、まるで雪のように降っていました。

小雨まじりの風が、満開になったばかりの遅咲きの桜の花を、

あっというまに散らしてしまったのです。

外に出ると地面は桜の花模様、道路脇にはピンク色の花びらの山。

とってもきれいだったのだけど、あとが大変、なんて思ったり。

 

桜の花びらをきれいに散らしていた桜の精、妖しいまでに美しい人は、

ちょうど3年前の今日、「怪しいまでに美しい、グラパン」とか言って、

笑わせながら、東京宝塚劇場の千秋楽で宝塚歌劇団を卒業しました。

そんな記念日の前日には、女優3年目にしてめぐってきた、

「往年の大女優ノーマ・デスモンド」という超ビッグな役に挑む、

『サンセット大通り』の製作発表&ミニコンサートが行われました。

その会場には行くことはできなかったし、

とうこノーマのお披露目の生歌を聴くことはできませんでしたが、

ニコニコ動画の生放送というのをタイムシフト予約し、

夜それを視聴、少しだけコメントや歌を聴くことができました。

そして早くもYouTubeで16分ほどの動画を見ることもできました。

http://www.youtube.com/watch?v=4ZROci2XFQM

安蘭けい、女優としての正念場を迎えた・・と言ってもいいのかも。

コメントの中で、「この役をやるために生まれてきたのかもしれない」

そんなふうに意気込みを語るとうこさん。

たくさんの偉大な女優達が「やりたい」と熱望した役を、その初演を、

自分がやるということ、「なんてラッキー・ガールなんだろう」と。

もちろん、すごいプレッシャー、不安を感じていると。

初めての演出家、鈴木裕美さんに、自分に足りないものを探り、

引き出して欲しい、とも言っていました。

その鈴木さんは、この作品はロイドウェバーだから大劇場なのだと。

本来はテネシー・ウィリアムズような濃密な人間関係を描いた作品で、

シアタートラムやベニサン・ピットのような場所でやるような芝居であり、

そこを丁寧に描き、美術なども、ストイックにシンプルに、

ミニマムな方向に持って行きたいと思っている、と語っていました。

すでにインプットされてしまっている、豪華な美術、舞台セットが、

もしかすると見られないのかもしれません。

セットの豪華さに頼らない舞台を目指しているのだとは思うのですが、

正直、豪華なセットで、ゴージャズな大女優ノーマが見たい。

大作なのだから、是非そのあたりも考慮して欲しいなと思いました。

製作発表に出席したのは、そのほか、ジョー役の田代万里生君と、

ベティー役の彩吹真央さんと、執事のマックス役の鈴木綜馬さん。

みなさん、歌の実力もあり、ミニコンサートも盛り上がったようです。

とうこさんは、最後にノーマの歌「With One Look」を歌いました。

男役時代のときのような、凄みのある低音で、圧倒的な表現力。

すでにノーマになりきった歌声でした。

生で聴かれた方々の感想を見ると、一様に「鳥肌がたった」と。

関係者の方たちも口々に、そう話していました。

動画では伝わらないものが、生の歌声にはあったはずです。

ほんとうに残念でしたが、初日がますます楽しみになりました。

 

この製作発表の前に、映画の『サンセット大通り』も見直しました。

過去の栄光を追い、夢を見続ける大女優の孤独と悲哀を、

モノクロの画面の中でクールに描き出しているようでありながら、

映画の世界、虚構の世界の中で生きる人たちへの、

愛情というか、慈しみが感じられる作品でした。

そして、今回のミュージカルのチラシには、こう書かれています。

「気が狂うほど、私は私が愛おしい」

とうこさんも、コメントで言っていたノーマの「愚かしさと可愛さ」。

これを演じることで、何かが変わる、とも。

女優、安蘭けいの挑戦、そして覚醒を、見届けたいと思います。

とにかく、早く生歌聴きたい!鳥肌立ちたい!

 

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2012年4月22日 (日)

コンプレックスと誇り

『Aran』という本の中で、安蘭けいさんはこう書いています。

「韓国人であることは私にとってコンプレックスであり、

パワーでもあり、そしてなにより誇りです。」

昨年、とうこさんは蜷川シェイクスピア『アントニーとクレオパトラ』で、

韓国に凱旋公演を果たし、同時に、祖父母が暮らした土地、

自らのルーツである慶尚南道を訪れました。

そのときのドキュメンタリーDVDを見ました。

「安蘭けいドキュメンタリー

~もうひとつの故郷 韓国 慶尚南道への旅~」

初めてなのに懐かしい。

その風景は、日本の故郷、滋賀県の田舎に似ていたそうです。

小さな駅に佇むとうこさんのそばに、妹さんと甥っ子ちゃんの姿が。

ここへ来たことを彼は覚えているかな。いつか思い出すかな。

小さくて無邪気な彼を見ていると、なんだか胸がキュンとしました。

いまの時代、もう国籍や肌の色や髪の色で差別されることはないと思うけど。

コンプレックスを感じずにすむなら、それに越したことはないから。

でも、とうこさんのように、コンプレックスはときにパワーになる。

「コンプレックス」と「誇り」は背中合わせなのだと思う。

 

とうこさんの舞台のない寂しさを紛らせてくれている『glee』。

ドラマにハマったのは、同じく海外ドラマの『L word』以来。

考えてみると、どちらもマイノリティが主人公のドラマですね。

人種的マイノリティ、性的指向におけるマイノリティ、

障害や病気や肉体的特長のマイノリティ。

『L word』は文字通り「レバノン人」のお話だし。

(※「レバノン人」とは、gleeシーズン2のエピソードに出てきます。

それぞれが自分のコンプレックスを書いたTシャツを着て、

レディー・ガガの「ボーン・ディス・ウェイ」を歌う、お気に入りの回。

ちょっとおバカなブリトニーが、別の言葉を書いたTシャツを着たサンタナに、

あなたはコレを着なさい、と渡す。そこには「レバノン人」と書いてあるんです。

思わずサンタナが「私はラテン系よ!」と。そして、ちょっと間をおいて、

「もしかして、レズビアンって書いたの?」・・爆笑!)

昨日、TSUTAYAで借りてきた『gleeザ・コンサート・ムービー』を観ました。

その中で、コンサート会場にやってきたファンたちが、

ドラマと同じように、白地に文字が書かれたTシャツを着ているんです。

そこには、ちゃんと「レバノン人」も。

そして屈託ない笑顔で、「レズビアンよ」って。

この映画には、コンサート映像と同じくらいの比重で、

とても小さいからだのチアリーダーや、ゲイの男の子、病気の女の子、

そしてそんな彼らを見守る人たちが登場します。

みんなgleeを知って、勇気を持ったり自信を持ったり、

なによりも、自分を受け入れることができたのだと。

コンプレックスが、彼女達の誇りになっているのです。

gleeのみんなは、自分たちのことを「Loser(負け犬)」だと歌います。

gleeのオリジナルソングなんですけど、とってもいい歌。

Loserであることに、まったく負けてないから。

「嫌っていいよ、好き勝手言っていいよ、いつかスーパースターになるんだから」

廊下を歩けば必ずジュースを浴びせられるユダヤ系のレイチェル、

マッチョな男の子達にゴミ箱に投げ込まれるゲイのカート、

狭くて臭いトイレに閉じ込められる車椅子のアーティ。

だけど、レイチェルは憧れのバーブラのように大スターになるんだと、

うざいほどにいつも自信たっぷりで、胸を張って、

しっかりと真正面でジュースを受け止める。

カートはゴミ箱に投げ込まれる前に、新品のジャケットが汚れないようにする。

プロムでの悪ふざけでクイーンに選ばれたときも、

毅然と会場に戻り、笑顔でティアラをかぶってみせる。

人にどう思われようと、何を言われようと、

彼らには、打ち込める好きなことがあって、

絶対叶えようという、大きな夢があるから。

そんなgleeのみんなの、どこが負け犬なんだろう。

彼らがLoserなら、歌詞にあるように、Loserって最高だな。

 

ここでまた、とうこさんの話に戻ると、CM見ました。

韓国のメーカーの「マッコラ石鹸」のCMソングを歌っているのです。

♪マッコラ チュチュ♪ って、とっても甘くてセクシーな歌声。

 

とうこさんは、とうこさんのTシャツを着て「ボーン・ディス・ウェイ」を歌っている。

その胸に書かれている文字は、「誇り」。

 

「安蘭けいドキュメンタリー~もうひとつの故郷 韓国 慶尚南道への旅~」

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2012年4月 9日 (月)

同じ空、満開の桜の下で

4月です。桜も満開。

時がたつのはほんとうに早いですね(ブログさぼっている言い訳ですけど)。

この分だと、あっという間に6月の舞台『サンンセット大通り』がやってくるのかも。

でもただボーッと待っているわけにはいかないわけで。

先日は、昨年『箱舟2011』が震災の影響で中止になったために、

『エディット・ピアフ』以後は訪れていなかった、天王洲の銀河劇場へ。

演目は、『箱舟』や『CHESSコン』の荻田浩一(オギー)演出の『ニジンスキー』。

会場に入って真っ先にしたことは、懐かしいモンチー君に再会。

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でも、久しぶりすぎて、恥ずかしく、写真には指が・・。とほほ。

葡萄だらけのモンチー。

 

舞台は、まさにオギーワールド。

天才バレエダンサー、ニジンスキーのことは映画や舞台でも部分的に観ていて、

有名なお話(たとえばディアギレフとの愛人関係とか)は知っていても、

その狂気へ至る過程や血の絆、家族の物語は知らなかったし、

ニジンスキーがバレエの歴史の中で何をもたらし、何を残したのか、

語り部となる妹ニジンスカのことも知りませんでした。

正直、バレエに関しても、ちゃんと通して観たことがなく、知識もなく、

はっきりいえば、あまり興味がなくて(なんとなく退屈なイメージ)敬遠していました。

まあ、チケットが高くて敷居も高いということもあります。

何より、ミュージカルや宝塚に夢中だったので、そちらまで手が回らず。

と、いろいろ言い訳しているのは、一幕目はもう眠くて仕方なかったという・・。

とほほ・・な有様で、同行したバレエ通の友人にあきれられてしまいました。

一幕では、ニジンスキーの踊りが、やはり好きなタイプの踊りではなかったことや、

(もちろん、踊り手の東山義久さんの踊りのすごさはよくわかりましたが)、

観念的で、繰り返される台詞、たとえばニジンスカの、

「私には二人の兄がいました。ひとりは・・・」

一幕ではその繰り返しが思わせぶりで、気持ちの上のほうを滑っていくだけ。

でも、その台詞も、二幕になってストンと腑に落ちてくる、という仕掛け。

ラストに至るあたりの緊迫した演出はすばらしく、またとくに、

ニジンスカを演じたヤンさん、安寿ミラさんの存在感とカッコよさ。

とにかく、このニジンスカという語り部が、語り部であると同時に、

ニジンスキーと同じダンサーとして、彼を支え、共に生き、

そして、ニジンスキーとニジンスカという、二人で一人の人物の光と影のような、

相似と対比、まさに、その「血の絆」のすごさ。

それが舞台の肝だったのだと、次第に見えてくる過程、それこそが醍醐味でした。

ダンスも台詞もとにかくすばらしかったし、幕切れの台詞にはゾクリとしました。

とうこさんにとっても宝塚の大先輩、誇らしいものがあったでしょうね。

ここで、唐突にとうこさんの名を出したのは、とうこさんもこの数日後に、

この舞台を観に行ったそうなのです。

きっと感じるものが多々あったのではないかと思います。

演出面でも、美術面でも、オギー独特の美意識があふれていたし、

ニジンスキーという“舞神”と表現される人物を、

その肉体で表現して魅せた、東山さんの逸材ぶりも感じさせられました。

というわけで、もうちょっとバレエのこと知りたいなと思って本を読んだり、

友人にDVDを貸してもらうことになっています。

でも、久しぶりに銀河劇場に行って、いちばん痛切に感じたのは、

今年も「箱舟」やらないのかなあ・・、という不安とさみしさ。

もう、銀河じゃなくてもいいから、どこかいい劇場を探して、

短期間でもいいからやってほしいです。

 

とうこさんの舞台がないこの時期、舞台を観ても映画を観ても、

常にとうこさんに結びつけて、いろいろなことを考えたり思ったりしています。

待っている時間を、楽しんで、もっと楽しみや期待をふくらませて。

今日は、満開の桜を愛でようと、近くに流れる多摩川の土手を歩きました。

Sakura

とってもあたたかくて、ピンク色がきれいで、ほわんとしたいい気分でした。

とうこさんも今頃、どこかで桜、眺めているかな。

同じ空の下で。

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2012年3月23日 (金)

いつか見たサクラ

3月23日が今年もやってきました。残念ながら、寒い雨の一日。

でもこの日は、安蘭けいさんのファンとして素通りできない日。

そう、昨年も想い出語りしましたね。

2007年のこの日、宝塚大劇場で、星組トップスターとしてのお披露目公演、

『さくら/シークレットハンター』の初日、うれし泣きした日。

 

「夢とは、見るものではなく、叶えるものです。

でも、たとえ叶えられなくても、叶えるために努力した道のりが、

私は夢だと思っています。」

 

あれから、5年。

今日、偶然にもテレビで『バビロン』が放送されていました。

とうこさんが二番手、トップの香寿たつきさんのサヨナラ公演、

ショーの最後に、香寿さんがとうこさんの肩に手を置く場面があります。

それは、宝塚の長い伝統では、トップが次のスターに組を託す、

「あとは頼んだよ」のサインでした。

ところが、このとき、その思いはつながりませんでした。

それからまた5年、長い冬を経て、ようやく春は巡ってきたのです。

万感の想い、「待たせたね」と桜の精は、華やかに咲き誇り、

そして、きれいにパッと散りました。鮮やかな記憶と、優しい思い出を残して。

 

だめだ~、どうしても感傷的になってしまう。いまが、すごく楽しいのにね。

今日は特別なことはなにもしませんでしたが、昨日は日比谷に行きました。

表向きの目的は日生劇場『ジキル&ハイド』の観劇でしたが、

実は聖地巡礼、東京宝塚劇場、シャンテ地下、そしてその前に。

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有楽町駅の『サンセット大通り』の看板です。

安蘭けいは、まだここにいるよ、と言っているようです。

その後、神田の万惣フルーツパーラーに行きました。

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老舗のフルーツパーラーが、耐震工事のための建て替えを機に、

閉店という道を選んだのです。

名物のフルーツパフェやホットケーキを最後に味わおうと連日長蛇の列。

友人が先に並んでいてくれて、1時間半で1階の喫茶室に入れました。

ちなみに上の階ではオムライスなどの食事もできます。

お店側の対応が、とてもうれしいものでした。

それは、けっして浮き足立つことなく、並んで待つ人に先にメニューを見せたり、

何分待ちだとか余計なことは一切せず、

いったん店内に入れば、まったくいつもと変わらずに、

ゆったりと丁寧に対応し、せかすような雰囲気は微塵もないのです。

近くに1人で来ていた若い女性は、ホットケーキとフルーツパフェを食べ、

さらにイチゴパフェを追加で注文していました。

その時間をいとおしむように、楽しそうに味わいながら。

私達も、ホットケーキと、そしてひとつだけのフルーツパフェを分け合って。

Photo_2

このシンプルなホットケーキのおいしいこと!

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そして、フルーツパフェ、いったい何年ぶりに食べたことか!

おいしゅうございました。ありがとうございました。

万惣フルーツパーラーは、明日、長い歴史の幕を閉じます。

いつか見たサクラを忘れないように、

いつか食べたホットケーキを忘れないでしょう。

はじまりがあり、終わりがあり、終わりは、新しいはじまりで・・。

そうやって、時は過ぎて行くのですね。

やっぱり感傷的なしめくくりになってしまいました。

3月23日。また来年も、いろいろなはじまりと終わりがあるのでしょうね。

でも、今年のサクラはこれからですよ! 楽しみですね。

 

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2012年3月15日 (木)

歌で繋がっていく

「マイプレイリスト~Love For Japan~Kizasi」

ニッポン放送(2012年3月13日)採録

 

こんばんは、安蘭けいです。

今日は私の好きなミュージカルソングをテーマにお届けします。これまで私が出会ってきたミュージカル、元気をもらったミュージカル。そのなかから特に私の好きな曲を選んできました。どうぞ、お楽しみに。

 

え~私、安蘭けいは、宝塚でトップスターをやっておりました。宝塚を退団して今は3年目ですけれども、女優をやっております。主に舞台に立っております。その宝塚時代、その中から、私の一番大事な、今も歌い続けております曲をお届けしたいと思います。それは『スカーレット・ピンパーネル』というミュージカルから、「ひとかけらの勇気」です。

これはトップスターになってから3作目に出会った作品なんですけれども、「ジキル&ハイド」だったりいろんなミュージカルで活躍されてらっしゃいます、ワイルドホーンさんという作曲家がいらっしゃいまして、その方のミュージカルですね。宝塚で上演するにあたって、新しく曲を書いてくださいました。これがその「ひとかけらの勇気」なんですけれども、この曲を聞くと、ほんとに元気が出る勇気が出ると、もちろんお客様もそうなんですけれども、裏方の大道具さんだったり小道具さんだったり、舞台を支えてくださってるスタッフさんにも、この曲はほんとに勇気が出て、一日がんばれるよって言ってくださるような曲で、私もその言葉を聞いてとてもうれしくて、毎回毎回そうやって聞いてくださる人がいらっしゃるんだなと思って、歌っていました。皆様にもこの曲で、なにか感じていただけたり勇気をもらってくれたら、いいなと思います。それではお聴きください。「ひとかけらの勇気」です。

 

♪「ひとかけらの勇気」(安蘭けい)

 

お送りしたのは、私、安蘭けいが歌っております「ひとかけらの勇気」でした。

次の曲は、今年2月に行いました『CHESS in Concert』の中から、「I Know Him So Well」をお送りしたいと思います。

このCHESSなんですけれども、東西冷戦の時代の話で、日本で上演するということを聴いたときに、日本のお客様はこのミュージカルをどう思うだろう、ちょっと心配だったんですね。それをやったんですけれども、皆さんにとても受け入れられて、それはなぜかというとですね、内容もそうなんですけれども、やっぱり音楽のすばらしさに皆さんが感動されたんですよね。このCHESSというミュージカルの曲は、皆さんもご存知のアバ、すべての曲がほんとにすばらしくて、でもとっても難しくて、歌いこなすのに大変な思いをしたんですけれども、私がこの曲に始めて触れたのは、宝塚の、私が5年目くらいのときかな、トップスターになられた、今は女優さんですけど、一路真輝さんが、ショーのなかでこの曲をうたってらっしゃって、とても憧れ、そして私はあそこを目指すんだと思って、この曲を毎日聴いていました。そんな思い出の曲を、こうやって何年かして歌えることになって、とても縁を感じております。この曲は、亡くなられたホイットニー・ヒューストンさんがお母様といっしょにデュエットされている曲で、ミュージカル以外でも歌われている、とてもすばらしい曲です。ぜひ聴いてください。「I Know Him So Well」。

 

♪「I Know Him So Well」(Babara Dickson&Elaine paige)

 

みなさま、いかがでしたでしょうか。メロディラインがとてもアバさんらしいなと思ったり、やっぱり何度聴いてもいい曲だな~、今も聴いてて、ついつい口ずさんでしまうような曲だなと思います。

え~私が、初めてミュージカルに触れたのが、中学校のときに見た劇団四季の『キャッツ』です。出身が関西なので、大阪にキャッツシアターがありまして、あのテント、そこに観にいったんですけど、そこで観たキャッツにあまりにも感動して、帰ってからも兄弟でキャッツごっこ、タンスの上に乗ったりして遊んでたんですけれども、中学校の頃、進路を決めるときにですね、私が行くのはこの世界なんじゃないかな~って漠然と夢に見ていました。で、劇団四季にまず入りたいなって思っていたんですけど、宝塚歌劇団っていうところもあるよという情報を得て、そこだとちゃんと舞台に立つまで勉強できるっていうのを聴き、そこからどっぷり宝塚、受験するのにはまっていったんですけども。それでもやっぱり、宝塚を観るより劇団四季を観ていた、おもしろい宝塚受験生だったんですね。今でもいろんな人に、よくそれで宝塚入ったねって言われるんですけれども。そんな中学校の頃に、授業で、何の授業だったかちょっと忘れちゃったんですけど、ミュージカルのビデオを見せられて、『ジーザス・クライスト・スーパースター』だったんですね。あ、こんな映画もあるんだ、映画でもミュージカルが見れるんだとそう思って感動した覚えがあります。その『ジーザス・クライスト・スーパースター』の中で、私がいちばん好きな曲、「I Don't Know How to Love Him」です。聴いてください。

 

♪「I Don't Know How to Love Him」(Helen Reddy)

 

この曲は、実は宝塚音楽学校の文化祭で歌っておりました。たまたまなんですけれども。私が好きだからではなくて、この曲を歌うように言われて歌ったんですけれども。あの頃、私が中学校の頃ビデオで観て、いいなと思ったミュージカルのこの曲を歌えるんだという、なんかそのときに、とても不思議な縁を感じました。今もこの曲はコンサートだったり、いろんなところで、ときどき歌っています。お送りしたのは『ジーザス・クライスト・スーパースター』より、「I Don't Know How to Love Him」でした。

今日は私、安蘭けいが私の好きなミュージカル・ソングをテーマに選曲しています。引き続きお楽しみください。

 

さあ、この番組「マイプレイリスト~Love For Japan~Kizasi」は、ニッポン放送以外でも、インターネットラジオや被災地臨時災害FM、コミュニティFMでも放送されています。

震災より1年が経ちました。あの日私は東京にいて、とても大きな揺れを感じましたけれども、何もできない自分にとても歯がゆい思いをして、被災地の皆さんに何かできることはないかなとか、いろいろ悩みました。でも結局自分に出来ることといったら舞台に立って、演じ歌い踊る、それしかなくって、でもそれをやることで、遠い東北の皆様に何か伝わるのではないかなと、それだけを信じて、今日までそれをやり続けています。やっぱりエンターテイメントの世界で生きている私達は、そうやって舞台に立って、元気や勇気を届けることしかないのかなって。でもそれはとっても大切なことだと思いますし、これからもずっと続けて行きたいなと思っています。え~、次にお送りする曲は、私が演じましたミュージカル『MITSUKO』より「後ろを振り向かずに」です。震災の後、私が出たミュージカルなんですけれども、とても大切なメッセージが込められています。この曲を聴いて、被災された皆さんや、日本の皆様に、勇気、元気、そして愛が届けられたらいいなと思います。「後ろを振り向かずに」です。

 

♪後ろを振り向かずに(安蘭けい)

 

ただ今お送りしたのは、「後ろを振り向かずに」ミュージカル『MITSUKO』からでした。何か、皆さんにメッセージが届けばいいなと思います。

次にお送りしたい曲は、私の大好きなミュージカル『RENT』です。その中から「Seasons of Love」。この『RENT』は私が大尊敬している歌唱指導の楊淑美先生、その先生からいただいたCDで、今までにないミュージカル、すごく新しいミュージカルだなと思いました。ロックミュージカルで、リアルにニューヨークに住む若者たちの匂いとか生活感が、すごく伝わって、曲を聴いただけで、あ~このミュージカル絶対観たいし、このミュージカルやりたいなと思っていました。上演されるたびに私は観にいって、いつも感動して、帰りにはもうどっぷり自分も『RENT』に出演しているような気持ちになって、まるで私はニューヨーカーか、ぐらいな感じにテンションがあがってですね、帰りの車でも絶対かけてしまったりとかするんですけど、この曲をお送りしたいなと思います。「Seasons of Love」です。

 

♪「Seasons of Love」(Rent Cast)

 

「Seasons of Love」でした。いかがでしたか?もう、大好きです。あ~何回聴いても、こうゾクゾクしちゃいますね。

今日は私、安蘭けいが、私の好きなミュージカル・ソングをテーマに選曲しています。このあとは私がもっとも印象に残ったミュージカル、そして挑戦したいミュージカルの曲もかけていきます。引き続きお楽しみください。

 

最も印象に残ったミュージカル、それは『ライオン・キング』です。その中の「Circle of Life」をお送りしたいと思いますが、この『ライオン・キング』に初めて私が触れたのはですね、宝塚在団中に、同期とニューヨークに行きました。チケットもまったく取れなくて、でも駆け込みでチケットセンターに行って、一枚だけ取れたんです。それでもどうしても見たくてですね、友達をほっといて私だけ見にいったんですけれども、もう、初めから度肝を抜かれてですね。まず動物達が、ほんとにね、そこにいるみたいな動きをしてるんですよ。しかもセンタ-に通路がありまして、ゾウさんが歩いてくるんですよ。もう、それ見ただけで、私、涙して、なぜか。ニューヨークの舞台って、やっぱり劇場ってちっちゃいじゃないですか。そんなに大きくないんですよ。こういうセットだったり、演出、こういうことをほんとによく考えられるなと思って、とっても感動して、これ日本でできないなと思ったんです、その頃。ですが劇団四季がやって、ほんとに驚いて、うらやましいな~と思いましたね。やったら絶対、私シンバだな、シンバやりたいな、男役だしシンバやりたいなって思ってましたけど、まだやってみたいという『ライオン・キング』、その中から「Circle of Life」です。

 

♪「Circle of Life」(The Lion King Cast)

 

いかがですか、皆さん?すごく『ライオン・キング』の世界にどっぷり入ったのではないでしょうか。ワクワクします。

さて最後の曲です。『サンセット大通り』より「As If We Never Said Goodbye」。私が、次回6月に挑戦するミュージカルです。え~このミュージカルは、いろんな女優さんが演じてみたいって思うくらい、女優冥利に尽きるミュージカルなんですけれども、まさか、ほんとうに私ができるとは、もちろん夢にも思っていませんでしたし、このお話をいただいたときは、あまりにも幸せで光栄すぎて、でもなんだかずっとやりたいと思ってらっしゃった先輩の女優さん方に、ほんとうに失礼があってはいけないな、私がちゃんとやらなきゃいけないなというプレッシャーも同時に感じ、肩にずしんと何かが乗っかったような感じがしました。しかもそのミュージカルの主演の女性は、大スターからちょっと落ちぶれていって、それでも自分の過去の栄光にしがみついて生きていく女性なんですけれども、それを、ねえ、宝塚を卒業して女優になってまだ3年目なので、そんな私が演じることが出来るのかな。う~ん、大変だったり、いろんな壁を乗り越えなきゃいけないんだろうなと思うんですが、きっと今の私にしか出来ないノーマがあるんでしょうし、それを一生懸命自分にみつけなくちゃいけないし、とてもやりがいがある仕事だと思います。これをやり終えたときに、私がどう成長しているのか、ぜひ皆様にも見届けていただきたいなと思っていますので、ぜひ劇場に足をお運びください。お待ちしております。それではお聴きください。「As If We Never Said Goodbye」。

 

♪「As If We Never Said Goodbye」(Shirley Bassy)

 

『サンセット大通り』より「As If We Never Said Goodbye」でした。この曲はミュージカルの中で、私が歌います。6月16日から7月1日まで、赤坂ACTシアターで上演いたします。ぜひ見にいらしてください。

今日は「私の好きなミュージカル・ソング」というテーマでお届けしました。私のプレイリストいかがでしたでしょうか。こうやって1人でおしゃべりして、とっても楽しかったですけれども、難しかったです。私の拙いおしゃべりについてきてくださって、皆様ほんとうにありがとうございました。これを聴いて、ミュージカルを好きになってくださる方が1人でも増えたらいいなと思います。今夜のお相手は、私、安蘭けいでした。

※詳しい番組情報は、http://www.1242.com/my-playlist/

 

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2012年3月10日 (土)

ありがとう

寒い雨の土曜日です。

サンキューの日(3月9日)と、絆の日(3月11日)にはさまれた、

なんでもない日。

サンキューの日って昔から言われていたのか、一瞬なんのことかわからず。

昨年のこの日のブログを読み返してみたら、そんなことは書いてなかった。

一般的には、そういう日なのかな。

とうこファンにとっても、3月9日は、大切な記念日。

3年前のこの日、宝塚大劇場を卒業したのです。

もうすぐ3月11日だということばかり思っていて、忘れていました。

昨年も書いたけど、大劇場の千秋楽は観られず、

その3日前に、後ろ髪を引かれながら宝塚を後にしたのでした。

昨夜、ファンの方々のツイッターを見ていたら、

その日、雨の中、とうこさんのお母様が、病をおして、花の道で、

とうこさんのパレードを待っていた、というツイートがあり、泣いてしまいました。

「サンセット大通り」のノーマの扮装をしたとうこさんは、

そのお母様にとてもよく似ているのだそうです。

もうそれだけで、なんだか胸がいっぱいです。

お母様、きっと見ていてくれてますよね。

とうこさん、宝塚を卒業して3年たっても、こんなに素敵で、

いいお仕事いっぱいして、たくさんの人に愛されていますよ。

安心してくださいね、そして心から、ありがとうございます。

 

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